Mastico(カタルーニャ料理)
夏休み最後の平日は,Menú del día(メヌー・デル・ディア)を食べてきました。Menú del díaとは,レストランやバルが(たいてい)平日の昼間のみ提供しているコースメニュー。ファーストディッシュとメインディッシュを選べて,飲み物は,ビールやワインも選べるのでお得感満載です。10€くらいが相場です。
このMenú del día,昼食がメインのスペインではとっても大事なようで,ビールやワインを飲みながらわいわいおしゃべりして楽しでいる様子がよく見られます。日本の日替わり定食というよりは,少しお高いコースランチをイメージするといいと思います。日本の590円の日替わり定食も懐かしいですが。
さて,今日は店の前を通るたびにいいなぁと思っていたレストラン,Masticoです。店内は程よい広さで,家具もシンプルでいい雰囲気です。丸テーブルやソファ席もあり,いろいろな人数,用途に使えそうです。店の外には簡単なテラス席もあり(テラス席の場合はサービス料として+5%チャージされます)。
最初からMenú del díaを食べる!と決めていたので,通常メニューは目もくれず。妻は,フライドポテトの上に目玉焼きと生ハムを載せたHuevos estrellados con jamon serranoをファーストに,メインにはメルルーサというスペインでよく食べられる白身魚のフライを選択。ファーストの卵料理は,なんだ卵とじゃがいもだけじゃん,と思うかもしれませんが,生ハムが載ってるだけで,キリっと味がしまります。簡単な料理ですが,店によって味も異なり奥深く,スペイン人にも人気です。メルルーサは淡白な魚だけにフライにすると美味。ただ今回は,付け合わせの野菜が絶品でした。パプリカ,なす,ズッキーニ等をオリーブオイルで炒め煮したものですが,野菜の味がガンっと主張してきて,淡白なメルルーサの最高の引き立て役として大活躍。
Huevos estrellados con jamon serrano
Merluza a la romana con xamfaina
僕は,カタルーニャで有名なEsqueixada(エスケイシャダ)をファーストに。これは,タラ(バカラウ)の塩漬けを水で戻したもので,生魚のようなぷりぷりな食感で絶対日本人が好きな味。見かけたら絶対頼むほど好きな料理です。今回は少しにんにくが効いていて,それがサラダとマッチしてグッドでした。メインには骨つきすね肉の煮込みオッソブーコ。これイタリア料理かと思ってたんですが,バルセロナでもあるんですね。少し肉が硬めでしたが,これはこれでしっかり噛み応えがあって美味しかったです。どうも全体的に,スペインではしっかりした食感の肉が好まれるように思います。日本にあるような脂身がとろとろで,口に入れたらとろけちゃう〜,というような肉はあまり見ません。どちらも良さがありますよね。さらに肉の美味しさを引き立てたのが,上に載ってるブラックペッパーと山椒。ヘレス(シェリー酒)という甘いワインで煮込まれてるため甘めになっている肉を二つのペッパーでぴりっと締めてくれます。さらにさらに,下にしいてあるマッシュポテトはミントが混ぜてあり,味の濃い肉を絶妙に爽やかにしてくれました。
デザートには,いちごのソルベットともものシフォンケーキを選びました。
Esqueixada de bacalao Mastico(+1€)
Ossobuco al Jerez con patata a la menta
Sorpresa de melocotón
いいレストランで夏休みを締めくくれました。ごちそうさまでした!
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Mastico
住所:Carrer de Moliné, 3
エリア:Sant Gervasi(サン・ジェルバシ)
時間:(月〜土)13:30–16:30PM, 20:30–23:30,(日)13:30–16:30
値段:14.80€(税込,パン,飲み物,デザートまたはカフェ付き)
おすすめ度:★★★★☆