美味しいバルセロナ

バルセロナの美味しいレストラン・バル・カフェを紹介します

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【番外編3】ポーランドのうま飯2〜クラクフ

冬のポーランド旅行2日目は,ワルシャワから電車で2時間,クラクフに行ってきました。現在のポーランドの首都はワルシャワですが,17世紀初頭まではクラクフが首都であり,日本でいう京都と似た歴史背景を持つ都市です。ポーランドは歴史的に非常に悲惨な道を辿った国の一つで,周辺国になんども侵略されてきました。中でも第二次世界大戦の影響は大きく,現在の首都ワルシャワは歴史的な部分がほとんど壊されてしまいました。しかし,クラクフは近くにアウシュビッツ収容所というドイツ軍にとって重要な場所があったために,破壊を免れ,現在ポーランドの中でも最も歴史的な部分を多く残す街となっています。ポーランド人の友人家族に聞いても,やはりワルシャワよりクラクフの方が好き,キレイという声が多く,ポーランド人にとっても人気のある,あるいは誇れる街なのかもしれません。そんな古都クラクフでも美味しい料理たくさんみつけてきたので,一挙に紹介します!

朝一の電車で出かけてきたので,早速少し小腹が。。昼食前のおやつにと,いいものを見つけちゃいました。クラクフ駅から階段で地上にあがったすぐのところにあるベーグル屋でチーズベーグルを購入。1つ1.8ズウォチなので,50円ほど。安い!ベーグルの起源は,ここクラクフに住んでいたユダヤ人によって作られたとされており,現地主義(現地で有名なものを食べたい)の私としては欠かせません。ベーグルはポーランド語ではobwarzanek(オブヴァジャーネック)と言うらしいです。ベーグルの表面にチーズがついている素朴なものだったのですが,これが非常に美味しいからびっくり。中もぽそぽそしておらず,噛めば噛むほど味が出てくる感じです。

ベーグルはポーランド語ではobwarzanek

 

満足しながらホテルへ向かう最中に,小さいクリスマスマーケットを発見。その一番奥にはいい匂いをさせてる一軒が。

Bigos

食べたいものリストに入れていたビゴスがあったので,注文。クラクフでのお昼はクリスマスマーケットでの食べ歩きと決めていたので,美味しそうなものを見つけたら,迷わず試すスタイルです。ビゴスは,発酵させたキャベツをソーセージや他の肉と混ぜて焼いた料理です。写真では,じゃがいもが前に来てて,肝心のビゴスの様子が見えませんが。。この発酵させたキャベツというのが,まぁ美味しくて美味しくて。なんでしょう,豚キムチ的な美味さでしょうか。発酵野菜と肉の組み合わせ。最高です。

Bigos2

 

絶好調で,ホテルへ向かい,チェックインまで荷物を預かってもらってから,今度は旧市街にある大きいクリスマスマーケットへ。どんよりと厚みのある雲に覆われていますが,クリスマスマーケットはイルミネーションも助けて活気がありました。

Christmas-Market-Krakow

 

結構寒かったので,まずはスープであったまることに。これまた食べたいリストに入っていたジュレックというライ麦の発酵スープを注文。発酵したライ麦って想像つかなかったし,調べている時には結構クセが強い,と書いてあったので,少し恐る恐るだったのですが,こ〜れがまた美味しいんです。野菜と小さなお肉(多分ソーセージ)が入っていて,発酵された酸っぱさはあまり感じられず,具材が溶け込んでいい出汁が出た美味しいスープでした。日本の味噌汁のような優しい味。そうか,発酵させたライ麦ってのは,大豆を発酵させた味噌のような感じなのかな?この後ジュレックにハマり、数軒で食べたのですが,確かに,お味噌汁が家によって味が異なるように,店によってジュレックの味は大きく異なっていました。

Zureck

ちょこちょこ食べを続けていたせいか,お腹いっぱいになってしまい,泣く泣く,昼食終了。出店に美味しそうなものがいっぱいあったのになぁ。

 

しばらく,クリスマスマーケットを見たり,旧市街にある教会などを見て回りました。クラクフの中心自体はそんなに広くないので,半日もあれば十分周れます。しかし,冬は結構寒く,カフェ等で休み休みがいいかもしれません。歩いている最中は大丈夫だなと思っていたのですが,一度カフェなど中に入ると,自分がどれだけ冷えていたかがわかりました。寒いって結構体力使うもんですね。

 

歩き回り,お腹が空いてきたので,妻が調べてくれていたレストランへ。ここは,ミルクバーと聞いていたので,もっと質素な感じかと想像していたのですが,かなりモダンでおしゃれなレストランでした。ミルクバーは,ポーランドの定食屋のようなスタイルのお店で,名前の由来は乳製品を使用したメニューが多かったからだそう。いわゆる安い,早い,美味いの三拍子揃った,質素だけれどその国の定番料理を食べさせてくれるお店なのです。ポーランド人の友人には,「ミルクバーは質の悪いものを出すから,行っちゃダメよ」なんて言われてましたけど,振り切って行ってきました。定食屋とか街の中華料理屋って大好きなんです。

Goulash

妻は,グラーシュとそばの実を注文。グラーシュはウィーンでも食べましたが,また味が違いましたねぇ。ウィーンで食べたグラーシュは,ビーフシチューと欧風カレーの間みたいな濃い味がしましたが,ここのグラーシュはもっとトマトっぽい軽めの味でした。いや,しかし,それも美味い。そばの実もプチプチとした食感で美味しかったです。

 

Silesian-classic

さて,私はシュレジェン地方の伝統的な一品を注文。一番右手は薄切り牛肉でピクルスや野菜を巻いたもの,真ん中はシュレジェン風のじゃがいものニョッキ,左手は紫キャベツの炒め物。シュレジェン地方は,世界史を学んだことのある人なら聞いたことがあるはず。私もこの時は,複雑な領土争いに巻き込まれた地方とだけしか思い出せなかったのですが,領土争いに巻き込まれたということは色々な地域の料理が混じってるはずだ,とこの料理を注文しました。正直お肉とニョッキは普通だったのですが,このキャベツの美味しいこと美味しいこと!ポーランド料理トップ3に入る美味しさでした。味の説明ができる語彙力がないのが残念ですが,ただの炒め物ではなく,,レシピ聞いてくればよかったなぁ。


Nalesiniki

デザートには,ナレシニキというポーランドクレープ。中にはカスタードクリームっぽいクリームが入っており,上にはまたまたクランベリージャム!

 

Craftbeer-bar

クラクフ1日目の〆は,クラフトビールバーです。雑居ビルっぽいビルの2階にありました。バルセロナでは雑居ビルというのがまずなく,さらに2階にある飲食店って見たことがなく,最初は本当にここか?と怪しんだのですが,無事ありました笑

Craftbeer-bar2

ポーランドのクラフトビールシーンは近年盛り上がってきているようです。今回はこのバーしか行けなかったのですが,ワルシャワ含め他にも複数タップがあるバーがたくさんありました。ここは,20種類のドラフトビールがあり,ポーランドのクラフトビールメインだったのが嬉しい。2つほど試したのですが,中でも18番のバルティックポーターとスモークドプラムが美味しかったです。やっぱりポーランドはクランベリーとかプラムとかそういった類のフルーツの使い方が抜群に上手いですね。ウイスキーのような奥深さもあり,いいチョイスでした。ポーランドのクラフトビールを見つけた方は試してみるのおすすめです!

 

 

walkative

2日目は,ユダヤ人街を無料で案内してくれるというガイドツアーからスタート。ガイドさんは,ポーランドの大学で歴史学の修士をとった方。さすが歴史学専攻とあって,細かいところまで熱を込めて説明してくれ,とてもわかりやすかったです。2時間のツアーだったのですが,ポーランドにおけるユダヤ人の歴史やクラクフでのユダヤ人がどうやって生き,現在のユダヤ人コミュニティに繋がっているかまでの概要が掴めました。私が特に印象的だったのは,クラクフにあるシナゴーグ(ユダヤ教の教会)の1つは,イタリア人カソリック教徒の建築家が天井のデザインをした,という話でした。シナゴーグはいわば,ユダヤ教の顔的な存在なのに,その一部がカソリック教徒によるものというのがうまく飲み込めませんでした。日本で言えば,清水寺の一部がステンドガラスになってるようなもので,それって違和感ありますよね。ガイドさんに質問してみると,ユダヤ教は建物に対する執着がそれほどないから,という回答でした。ん〜,そんなもんなのでしょうか。詳しくないのでわからないのですが,当時のユダヤ教徒がポーランドでマジョリティであるカソリック教徒との融合を図った,とかそういう理由ではないのかな,とか推測していたのですが。いずれにせよ,この無料ツアー,非常におすすめです。ポーランドの主要都市で行われているようなので,ポーランドにお越しの際は,ぜひチェックしてみてください。

FREE walking TOUR - Krakow | Warsaw | Wroclaw | Gdansk | Poznan

 

無料ツアーは,参加者の寄付のみから成り立っているようで,運営厳しそうでした。ポーランドの歴史を伝えていくという企画も素晴らしいし,ガイドもしっかりしていて,さらにウェブサイトもきれいだし,ツアーの最後にはこの団体が作っているクラクフの観光マップもくれて。。陰ながら応援したいです。

 

Zapiekanka

朝一のツアーだったので,朝食食べてなかったため,ツアーが終わったころにはお腹がぺこぺこ。まずは,ガイドさんおすすめのファラフェル屋で,ファラフェルを2つずつつまみ,続けて,このポーランドピザ(ザピエカンカ)屋へ。バゲットを開き,そこに様々なトッピング載せて焼いたもの。トッピングは,ベーコンとチーズ,フライドオニオン,そしてクランベリージャムを選択。いやー,これがまたまた絶品でしたよ!かなり柔らかめのバゲット生地に,ベーコンの油がうまく吸い込み,そして,カリカリのフライドオニオンとクランベリージャムが引き立てます。これで2ズウォチ(50円)だから驚き。普通は,これで昼食終わり,となるところですが,旅行中の私たちは違います。ここから昼食場所へ笑

 

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しっかりした昼食は,昨日のミルクバーのすぐそばにある,もう一つのミルクバーへ。こちらは,昨日と比べると,おしゃれ度は落ちますが,定食屋感とまでは全然行かず,素敵なレストランでした。レジに並び注文と支払いをした後は,お店の方が料理を持ってきてくれるシステムです。さて,昼食だ!と意気込んでいたものの,さすがにお腹は正直で,2人で一人前を分けることに。

 

tomato-soup

ランチセットは,スープとメイン,そしてサラダを選べます。スープはトマトスープを注文。素朴な味でしたが,トマト缶をあっためたとかそんながさつな味ではなく,しっかり煮込んである,美味しいスープでした。

 

lunchset

メインには,豚のネック肉を煮込んだものと,フライドポテト。サラダは日替わりのものが出てきました。豚肉は,煮込んでいてとろとろ〜,とまではいきませんでしたが,十分美味しかったです。そしてポーランドのキャベツ料理は安定のうまさ。ランチセットで500円行かないくらいでした。やっすいやっすい。大満足です。

 

この後は,ヴァヴェル城に行き,もう一回り旧市街のクリスマスマーケットをぶらぶらし,ポーランドのベーグル,オブヴァジャーネックと揚げジャムパンのポンチュキを買って,夕方発の電車に乗り込み,ワルシャワに帰りました。

 

今回,せっかくクラクフに泊まるのだから,アウシュビッツ収容所は見にいきたいね,と計画していたのですが,計画するのが遅くチケットが売り切れでした。当日券もあったみたいなのですが,今回はなしにすることに。次に訪れるときはぜひ訪問したいと思ってます。1泊2日のクラクフでしたが,市内観光だけだったので十分楽しめました。

 

ごちそうさまでした!

 

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食べたお店(紹介順)。

クラクフ駅近くのクリスマスマーケット

オススメ度:★★★☆☆

 

旧市街のクリスマスマーケット

オススメ度:★★★★★

 

Smakolyki

住所:Straszewskiego 28, Krakow

時間:(月〜土)8:00〜22:00,(日)9:00〜22:00

値段:紹介したメニュー全部プラスドリンクで30ユーロしないくらい

オススメ度:★★★★☆

 

Multi Qlti Tap Bar

住所:Szewska 21, Krakow

時間:(日〜木)15:00〜1:00,(金〜土)15:00〜2:00

値段:サイズによって異なるが,小サイズのビールは5ズウォチから

オススメ度:★★★★☆

 

Casseroles - Bar At the Max

住所:Kraków-Śródmieście, plac Nowy 4B

時間:8:00〜2:00am

値段:バゲット一本を半分に割ったもので4ズウォチ

オススメ度:★★★★☆

 

Gospoda Koko

住所:Gołębia 8, Krakow

時間:8:00〜3:00am

値段:ランチセット17ズウォチ

オススメ度:★★★☆☆