美味しいバルセロナ

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【番外編3】ポーランドのうま飯5〜ミシュラン掲載店でウォッカの深さを知る

さてさて、クリスマスのポーランド旅行の記録が長々続いておりますが、今回でラストです!驚いたことに、美味しいものがたくさんありすぎて5回に分けてしまいました。

過去記事はこちら

番外編第三弾はポーランドのクリスマスマーケットで食べた美味しい料理とレストランをご紹介します。 - 美味しいバルセロナ

番外編第三弾その2はポーランド南部の都市クラクフで食べた美味しい料理とおすすめのレストランを紹介していきます。 - 美味しいバルセロナ

 

しつこいですが、本当にポーランド料理美味しいので、次の旅行を考えている方はぜひポーランド行ってみてください。

 

今回は、ミシュランにも掲載されている、ポーランド人の友人おすすめのレストランをご紹介します。

ポーランドに行く前に、友人から熱烈に勧められたレストランで、事前に予約をしていました。1週間以上前に電話したのですが、人気店のためか、良い時間がとれずに16時からの予約に。少し遅いランチまたは少し早いディナーということで少し、むむむとはなったのですが、前日前々日とポーランドの家庭料理をたらふくご馳走になっていたので、ちょうどよくお腹を休憩させることができました笑

 

ワルシャワ旧市街のすぐ近くでアクセスがよいこのレストランは、ミシュランにも掲載されています。ミシュランは3星とか1星とか以外に、プレート(星は付かないがおすすめのレストラン)やビブグルマン(コスパの良いおすすめレストラン)というランクがあり、このレストランはプレートにノミネート。私は数年前まではミシュランなんて目にもくれてなく、そんな格式ばったレストランより地元の定食屋の方が美味いだろう、なんて思っていたのですが、ここ数年で結構考えが変わってきました。もちろん、ミシュランにノミネートされているレストランにもばらつきはあるのでしょうが、これまで私が行ったミシュラン掲載店は、非常に面白い食の「体験」を提供してくれるものばかりでした。食べる楽しさ、新しい調理法、食のエンターテイメント、なんかそんなものをミシュラン掲載レストランでは得られるような気がします。まぁ、とはいってもまだ星付きのレストランには行ったことがないので、偉そうに言えないのですが笑

 

今回行ってきたレストラン、ELIXIR by Dom Wódki、はウォッカのフードペアリングが楽しめるレストランで、1つの料理に対して2つのウォッカ、1つはスターター(料理が来る前に、あるいは食べながら飲む)ウォッカ、そして2つ目はフィニッシュ(その料理を食べた後に飲む)ウォッカがお勧めされます。ちょっとちょっと、ウォッカっておすすめもなにも、味ないでしょー、アルコール味じゃん、なんて思っているそこのあなた!いや、それは私でした笑 お恥ずかしい!ウォッカって全然味が違うんですね!いや~、ここのレストランにはウォッカとは何か、ということを新しく教えていただきました。またまた前置きが長くなってしまいましたが、、、それではウォッカの深い旅へレッツゴー!

 

16時の予約なので、そんな時間に食べる人はいないため、店内はかなりガラガラ。その分、ゆっくりサーブに時間をとってもらい、いろいろ教えていただけたので良かったです。まずはウォッカとのフードペアリングというコンセプトを教えてもらい、選んだ前菜に対して、スターターウォッカを一つずつ注文しました。

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1つは、ホースラディッシュの風味が付いたウォッカで、下の写真の前菜にあわせます。これはポーランドの伝統料理の1つでお肉をゼラチンで包んだもの。それに、ホースラディッシュのパンナコッタ、マスタード、ガーリックムースがソースとしてついています。お・しゃ・れ!コンソメ味のきいたゼラチンなので、前菜にしては結構味が濃いのですが、それにホースラディッシュ風味のウォッカが一種の調味料となり、この一皿が完成されるんです。ウォッカをプラスの調味料として使うなんてニクイですねぇ。ちなみにこのウォッカはここのレストランのオリジナルのものらしいです。

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そして2つ目のスターターウォッカは、下の写真のハーリング(にしん)に合わせます。2つ目のは、やや日本酒に近いやわらかさがあり、ハーリングとの相性バツグンでした。このハーリングもデーツのソースやレモンマヨネーズなどが付いていて、非常に凝っていました。

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温かい前菜も2種類注文。まずは、ポーランドのお味噌汁、ジュレック(ライ麦を発酵させたスープ)。別鍋であつあつスープを持ってきて、目の前でお皿に注いでくれます。具は、かりかりベーコンと半熟卵にじゃがいも。スープの熱さで卵に良い感じに火が入ります。

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クリスマスマーケットで飲んだジュレックとは全然違い、ここのはさらに酸味を抑えてクリーミーな感じ。少しお味噌汁からは遠ざかり、洋風でした。スープにはウォッカは合わせず。

 

2品目の温かい前菜はピエロギを。これもおしゃれに盛り付けられています。中にはチーズが入っていて、白トリュフソースがかかっています。中身がチーズで、トリュフソースだと餃子ではなく、イタリアンに近づきますね。イタリアンのピエロギも絶品でした。
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そしてピエロギに勧められているスターターは、ハーリングのスターターと同じ日本酒っぽいウォッカだったので、別のウォッカで合うものを出してもらいました。白くないウォッカ初めて見た!

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ただでさえ食べるの遅いのですが、大興奮でウォッカを飲みながらゆーっくり食べていたので、結構お腹がいっぱいに。メインは1つだけ、ゴロンカにしました。ゴロンカもポーランドの伝統料理で豚のふともも辺りの部位をローストか煮込んだもの。これは煮込みバージョンでしたね。クリスマスマーケットではロースト版が売っていてずっと食べたかったのでよかったです。付け合せも本当に美味しくて、じっくりローストしたじゃがいも、カラメライズドされたプラム(ほんとフルーツの使い方うまい!)、ディルとキャベツ、ホースラディッシュのアイスクリーム(!)。

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ゴロンカのスターターウォッカは、ホースラディッシュ風味のウォッカだったので、これまた違う味のおすすめを注文。

そして初めて、フィニッシュのウォッカを飲んでみました。フィニッシュウォッカは、キリっとした辛口ウォッカで、いわゆる一般のウォッカのイメージに近い味。ですが、喉が燃える感じだったり、いや~なアルコール臭はなく、すっきり飲めます。このウォッカでゴロンカのどしっとした味を流して、次のデザートへ!

 

一品のつもりが、ウェイターさんとお勧めで二品注文。1つはチェリーチョコムース。チョコレートムースの中にチェリーソースが入っています。他のソースもかなり高センスで、塩キャラメル、カラメライズドナッツ、バニラアイス。チェリーソースとチョコがうみゃーうみゃー。

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こちらはウェイターさんお勧めのデザート。出てきてびっくり。シュークリームやん。と少しげんなりしたのですが、食べてまたびっくり、かなり美味しいシュークリームでした。これまでバルセロナで食べてきたクリームって少し物足りないクリームが多い気がするのですが、これはバニラビーンズが利いてて日本のクリームにかなり近い味でした。これにもバニラアイスとオレンジとアプリコットのジャムがついてます。お腹いっぱいでしたが、2つともペロリと完食。

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ウォッカとフードペアリング、なかなか信じられないアイデアでしたが、ウォッカを調味料の1つとして使ったり、次の料理への口直しとして使ったりと上手でした。ウォッカはただ酔うためにあるわけじゃない、ちゃんと味があるんだ、というウォッカの深さを教えてもらい、食のエンターテイメントとして、とっても楽しかったです。もちろん料理も全部美味しかったですよ!

 

ただ、私個人として面白かったのは、ウォッカも料理も変化を強く打ち出すと何か他のものに寄り過ぎてしまうな、ということでした。例えば、ハーリングに合わせたウォッカは日本酒に近い味だったのですが(多分意図的に日本酒に寄らせている)、そしたら日本酒でいいじゃん、ということにならないか。またピエロギもトリュフソースをかけたら、ラビオリじゃないか?別にこれはケチをつけているわけではなく、なんだか料理って面白いなぁと思ったわけです。調味料ひとつで、あるいは調理法を変えるだけで、他の料理っぽくなってしまい、その料理の独自性というのが薄れてしまう。お寿司もそういう議論ありますよね、カリフォルニアロールは寿司なのか、スパム軍艦は寿司と言えるのか、みたいな。ウォッカのやや興奮した酔いにまかせてそんなことを思ったりも。ウォッカは心地よいゆったりとした酔いというよりは、興奮気味にハイにさせる酔いなような気がします。それもいいですね。

 

ウォッカは2人で計5杯(ほとんど私が飲んだという噂もあり)飲みましたが、全然悪酔いせず、次の日も何も残りませんでした。やはり良いお酒は残らないというのは本当なのでしょうか。最後までホースラディッシュ風味のウォッカを買うか迷いましたが、荷物が山ほどあったので泣く泣く断念。ポーランドには再訪する気がするので、そのときの楽しみにとっておきます。

料理もサービスもとっても良く、大満足でした!1週間のポーランド旅行、最後の夜でしたが、楽しい夜になりました。

 

ごちそうさまでした!

 

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ELIXIR by Dom Wódki

住所:Wierzbowa 9/11, Warsaw

時間:12:00〜24:00

値段:紹介したメニュー全部で80ユーロしないくらい

オススメ度:★★★★★