Restaurante Argentino Los Años Locos(アサド・肉!)
床屋のおっちゃんにおすすめされたバルでタパスを食べた後は,メインのアサドが食べられるレストランにやってきました。アサドとは炭火焼肉のことで,ここのお店はアルゼンチンスタイル。アルゼンチン出身の友人にアサドとは何か?について色々教えてもらってからというもの,「お肉」に対する価値観ががらっと変わってしまいました。日本で「いいお肉」と言えば,「口に入れたらとろけちゃう〜」,「噛まなくていいみたい」というような柔らかいお肉を指すと思います。薄切りでも厚切りステーキでも,柔らかい,とろけるお肉。しかし,アルゼンチンではある程度かみごたえのあるお肉が好まれるようで,噛めば噛むほど味が出てくるようなお肉(もちろんただ硬い肉はダメですが),しかも赤身肉が美味しいお肉とされます。いつもアサドを食べたいときには友人に勧められたアルゼンチンの肉屋でお肉を買って家で調理しているのですが(これがまたうまい!),今回は気になっていたレストランで味わってきました。
写真中央にあるのは,アサドに肝心な炭を「調理」する場所。アサドはがんがんに強い火で調理するのではなく,真っ赤になった炭で遠目からの火で調理します。当初アルゼンチンスタイルのBBQというと,大きな塊肉を豪快な火でラフに焼いていく感じなんだろうなぁと勝手に想像していたのですが,実際はかなり細やかで,こだわりが詰まっています。アサドのキモである,いい炭に仕上がった炭は,写真右にある鉄板(パリジャ)の下に移され,肉を焼くのに使用されます。
本当に詳しいことは私もまだ勉強中なのですが,アルゼンチンの肉は肉のさばき方が大きく異なるようです。国によって肉のさばき方が異なるなんて考えてもいなかったので,これを聞いたときは驚きました。またもちろん,さばき方の前に育て方も大きく異なるので,味ががらっと違います。国によって美味しいと思う牛肉のスタイルや風土が違うので,育て方も違うんですね。ここら辺に興味のある方は,以下の2つの映画がおすすめです。1つは,アルゼンチンのアサドについてのドキュメンタリー。アルゼンチン人にとってアサドとはなんなのか,ということをジョークを交えながらも,ある程度真面目に,そしてロマンチックに写しています。
もう1つは,国によってどういった牛肉が好まれるか,ということについて描いているこれまたドキュメンタリー。
どちらもNetflixで見つけて以来,3回くらい観たかな。Todo sobre asadoはBGMとして流すのも好きで,10回以上観ているかもしれません笑
今回は,エントラニャ(ハラミ肉)とティラデアサド(骨つきカルビ)を注文。
肉のソースは,チミチュリソースとアリオリソース(にんにくマヨ)。
手前がエントラニャ(ハラミ肉)。そして奥が骨つきカルビのティラデアサド。
切るとこんな感じ!ミディアムレアくらいが美味しいですよ〜。
お肉の付け合わせには,肉と同じ鉄板で焼いたじゃがいもと,コールスロー。しっかりしたお肉の旨味を,さっぱり野菜が引き立てます。
もう一つの付け合わせは,エスカリバダ。こちらはパプリカ,なす,玉ねぎを皮ごとグリルし,皮が焦げるくらいに焼いた後,皮をむいてオリーブオイルをかけたもの。カタルーニャの名物で,色々なレストランで見かけます。
3人でお肉2つだったので,やはり少し物足りず。追加でバシオ(日本語では笹肉と言うらしいんですが,全く聞いたことないですよね。)を注文。
いや〜,全部美味しかった〜。いつも行っているアルゼンチン肉屋も肉の質はかなり高いと思うのですが,やはり家のオーブンと,炭火では味が全然違いました。プラス,焼いている人も本物ですからね。今までは,ちょっとしたご褒美に行っていた肉屋ですが,これからは,ご褒美にはこのアサドレストランに来るかも?
バルセロナ旅行中にアルゼンチン料理?と思うかもしれませんが,おすすめですよ!もちろん,住んでおられる方には絶対のおすすめ。
ごちそうさまでした!
以下の2つのボタンを押して,このブログのランキングを確認してみてください!
読者登録もよろしくです!
Restaurante Argentino Los Años Locos
住所:Carrer de Marià Cubí, 85
エリア:Sant Gervasi(サンジェルバシ地区)
時間:(月〜木)13:30〜15:30,20:30〜23:00,(金,土)13:30〜15:30,21:00〜23:00,(日)13:30〜16:00
値段:全部で80€ほど
オススメ度:★★★★☆