美味しいバルセロナ

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Aylo Àpats i Degustació(生ハム)

ああ,生ハム,ああ,ハモン,,,

私の愛しき生ハム。

 

今回はみんな大好き生ハムについて詳しく紹介していきたいと思います。生ハムの種類から有名な産地,そしてバルセロナで食べるならおすすめの場所を紹介します。

実はこのブログを始めたときから,絶対生ハムについては熱く語りたいと思っていたのですが,やっとできました。生ハム特集。

 

スペインの伝家の宝刀である生ハムは,ハモン(jamón)とスペイン語で言います。スペイン人で生ハムを嫌いと答える人はほとんどいないのではないのでしょうか?以前,スペイン語の先生に,「生ハムは好きですか?」と聞いている生徒がいたのですが,愚問とばかりに「生ハムはみんな好きなの!」と言われていました笑。

 

さて,そんな生ハムですが,いろんな種類があるのはご存知でしょうか?実は生ハムとひとくくりに言っても,豚の品種や飼い方によって5種類に分かれているのです。まずは,その違いからご紹介します。

どどん!何もスライドを作らなくてもいいのですが,少し凝って作ってしまいました笑

 

jamon-type

まず,黒豚のイベリコ豚と白豚に大きく分かれます。そして,イベリコ豚は100%純イベリコ豚とイベリコ豚の血統が75%以下の豚に分かれます。そしてえさの種類によって分けられ,それぞれに名前がつきます。たいてい値段は上から順に高いです。

 

DOP-jamon-map

また,イベリコ豚と白豚それぞれ,有名な産地があります。残念ながら,カタルーニャは有名な産地として登録されていません。今度イベリコ豚産地を巡る旅をしてみたいです。

 

さて,生ハムについての勉強はこれでおしまいにしまして笑 前回に引き続き,妻の友人に美味しい生ハムを食べてもらうために,生ハム食べ比べ会をすることに。

 

私がいつも生ハムを買いに行くのはこのお店。グラシア駅のすぐ近くにある生ハム専門店です。 

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生ハムがずらり。

 

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切ってくれる生ハムはカウンターの上にのっています。先ほど説明した生ハムの5種類が用意されており,さらにそれが産地別に分かれ,常時10種類以上用意されています。値段はキロ単位。

 

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手切りの生ハムは常時3種類。おやっさんが丁寧に切ってくれます。手切りの生ハムはこれまた格別でして。同じ生ハムを機械で切ったものと手で切ったものでは,全然味が異なり,断然に手切りの方が美味しいです。なんででしょうか。摩擦の影響?機械の鉄の味が移っちゃうから?なんていろいろ憶測がありますが,個人的には手では厳密にまっすぐ切れないことが影響しているのではないかと勝手に思ってます。いくら丁寧に切っても,手では段々になってしまうと思います。その段差が良い舌触りを生んでいるんじゃないかなと。モッツァレラなんかもナイフでばすっと切るよりも,手で適当にちぎって食べた方が美味しく感じませんか?お刺身もそうですよね。多分機械で切った刺身よりも,大将が手で切った方が絶対美味しいと思います。いや,それか単純に,生ハムの場合は,手切りの方が機械よりも厚いからかも。。??

 

このおやっさんは,私が最初にこのお店を訪れた時は結構ぶっきらぼうだったのですが,詳しく生ハムを知りたい,という旨を伝えると,とても丁寧に説明してくれ,今ではにこにこ接客してくれます。こういうなんでしょう,人を感じられる接客っていうのはいいですよね。

 

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生ハム専門店と書きましたが,チーズもたくさん取り揃えています。このカウンターの後ろにはワインコレクションも。お手ごろな値段で売っているので,ここで生ハム・チーズ・ワインと買ってホテルで食べるのもオツですよ。

 

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生ハム食べ比べセットとして,おすすめなのが,100%イベリコ・ベジョータ(写真左),セボ(写真右),ハモンセラーノ(写真奥)の3種類を買うこと。100%イベリコ・ベジョータは手切りをお願いしてください。写真で違いがわかるでしょうか?手切りの100%イベリコ・ベジョータはくるっと丸まってなく,まっすぐ。そして少し肉厚です。さらにあまり写真ではわかりませんが,脂身の部分が少し黄色っぽくなってます。実は脂身の色というのが,いい生ハムかどうかを見分けるポイントでもあります。少し黄色がかっていて,とろけてそうな感じのものが良いそうです(おやっさん情報)。セボ(写真右)については,正直見かけの違いは私にはわからないので,セラーノへ。ハモンセラーノ(写真奥)は一番脂身部分が多く白い,そして肉の部分はもっともピンク色をしています。

 

味の違いが面白いんです。どれがどの種類かを伝えずにブラインドで味見をしていきます。これまでに生ハム食べ比べは何度かやっているのですが,皆味の違いについては結構わかるようです。ただし決まって一番人気は,なんとセボ!ランクで言うと,下から2番目のセボですが,日本人の舌にはこれが一番合うようです。飼料で育った豚は美味しいということなのでしょうか?笑 今回もセボが一番でした。味は,舌でとろけるような柔らかさで,しょっぱくもなく,薄くもなく,ちょうど良い塩の濃さです。次に人気なのは,やはり100%イベリコ・ベジョータ。これは見た目から他のとは一線を画しているので,見た目から値段の高さを推測する人もいます。味としては,かなり奥深い味で,人によってはしょっぱいと感じるくらいの濃さです。とろけるというよりは,しっかり味わう,そんな生ハムです。セラーノは一番味がはっきりしていて,悪く言うと単調な味と言えると思います。

 

みなさんもぜひこの3種の生ハムを食べ比べてみてください!ワインやバゲットを買って,ホテルで食べるのがおすすめですよ。このブログで見た,と伝えれば,少しおやっさんの接客が少しよくなるかもしれません笑

 

あ,買う量ですが,3種類の生ハムを4人で食べるならそれぞれ50gで十分です。このお店の近くにはリベルタ・マーケットがあるので,そこでいろいろ買い足してもいいかと思います!

 

ごちそうさまでした!

 

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Aylo Àpats i Degustació

住所:Carrer del Cigne, 6

エリア:グラシア地区

時間:(月〜金)7:30〜20:00,(土)8:00〜15:30

値段:50gを3つで12ユーロほど

オススメ度:★★★★★